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2012年4月26日木曜日

心理学的バブルの遺産

バブルが残した最も大きな遺産をご存知だろうか。

それは莫大な不良債権よりも、タチの悪いものである。

民間企業に属するサラリーマンがバブル景気に沸いて、
かつてないほどの報酬を得ていた頃、
公務員として就職した人たちは何を思っただろうか。

就職先が公務員というだけで落ちぶれものの烙印を押され、
民間企業に就職した同期を横目に地味な生活を送っていただろう。

それがバブル崩壊とともに完全に立場が逆転し、
今や学歴社会で優秀と言われる学生ほど公務員を志望し、
身分を保証され、超一流企業並みの退職金が用意され、
最も安定した生活を送っている。

果たして、日本経済をこの公務員たちがコントロールできるとしたら、
景気をいい方に持っていくだろうか。

うがった見方だが、この公務員の立場で考えると答えはNOだろう。

景気が良くなればなるほど、民間企業は潤い、
相対的に公務員の生活レベルは低いように感じる。

男の嫉妬ほど怖いものはないと教えられたことがあるが、
それが本当なら、バブル時に公務員が経験した妬み・嫉妬・恨みは
バブル崩壊後に民間企業への締め付けというかたちで
表現されている。

この公務員たちの心理的な負債こそが、
心理学的にとらえたバブルの最大の遺産である。

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